拝啓 西畑

本人は見ないだろうから、まあ、いいか

7280字の「1stLove」備忘録

”誰か”じゃなくて”君”がいい

滲んだ世界でただ一人

初めて知ったこんな気持ちは

眩しすぎて戸惑うほどに__

 

 

 

 

会場がふっと暗くなって、たくさんの光がゆらゆらと揺れて、OPが流れ始める。

初めてのアイドル西畑、初めてのなにわ男子、初めてのジャニーズエンターテインメント!

テレビで幾度となく見た、何度も歌われてきた”プラチナのジェット”からピンク色の足が覗き、初めて好きになった人が降りてくる。

下手側のスタンド8列目。

顔もよく見えなくて、誰が彼か見つけるので精一杯。それでも2時間、彼をずっと追いかけた。

 

”生まれてはじめてジャニーズエンターテインメントに触れてきました備忘録”。

※100ネタバレで構成されています

 

 

 

[ なにわ男子 DebutTour2022 1stLove @横アリ ]

記憶に残っているもの①TheAnswer

「TheAnswer」めちゃくちゃ化けたな〜!?

こんなにライブで化けるとは思わず。ペンラ振ってなかった。固まってガン見。

特効使えるだけ使ってくださいって伝えたとは聞いていたけれど、本当に上からもステージからも火花が散って、そんなド派手ステージに喰われないなにわ男子。あれは相当な輝きがないと無理…

新衣装+特効でこれだけでもライブ感があるけれど、なにより表情が音楽番組とは全く違う。

「トラワレタ」で時が止まった。衝撃どころじゃない。

表情はもちろん、動きも含めあの一瞬の西畑は本当に獣で、彼のパフォーマンスの中で一番尊敬しているMidnightDevilに近い没入感を感じてしまって動けなかった。

アイドルとしてかっこよく決めてる、を超えて何かは分からないけどそれになっている西畑が恐くて最高だった、どうすればあそこまでなれるの?

アイドル西畑に会えた実感が一気に襲ってきて涙目になりながら見ていました。

あんな動き表情を彼は本当にやってたんだ。凄すぎる。恐ろしい。

 

記憶に残っているもの②丈くん

ライブで一気にかっこよさを感じたのは丈くん。丈くん、やばい。

リア恋を今更実感した。生リア恋兄さんは私には早すぎました。

ずっと声張って盛り上げてたのに、最後の挨拶でいっぱい言っていた「ありがとうね」の声が本当に本当に優しくて甘くて。

ありがとうね、ありがとうねと手を振りながら、目を細めて下手から上手まで味わうように見つめる丈くんの余裕に、愛おしいって思ってくれてるんだなって素直に思えた。

「アリーナのなにふぁむもありがとうね、”めちゃくちゃ元気でした!”」にみんなジワって笑い声が起きたときの「どうした!?笑」が恋。

本当に上しか見てないし、盛り上げ方もカメラアピールも全てが完璧で、Jr歴17年伊達じゃないって実際見てようやく思えた。

優しくて甘くてスマートで、愛に溢れた素敵な人でした。かっこよかった。

 

記憶に残っているもの③スタトロ

スタンドだから近くで見ることはできなかったなって気持ちを一気に吹き飛ばしてくれた、ハッピーサプライズなスタトロ。

目線の高さが同じところ、近すぎる位置に全員がいた。本当にいた…

みんな超こじんまり、超小顔、お肌ちゅるちゅる、顔が良い、目が大きい。

映像で見たまますぎて今でも信じられない。CGかもしれない。

西畑は本当にあの顔で手しか振らなかった。さながら皇族。

なんならド派手Tシャツ着てる私のこと欠片も見なかった。あんな赤目に入らないわけない。

超良かった。西畑だなぁと思えた。アイドル西畑を目の前でかまされた。幸せだ。

謙杜の顔もよく見えたけれど...イケメン。あれはイケメン。

イケメンってあんまり口にすることはないのだけど、うわイケメン…って心の中で声が出ました。顔の造形が天才だった。

びっくりしたのはりゅちぇ…お顔が小さくてとにかく目が大っっっきい…

なにより発光している…「発光」なんてオタクの大袈裟比喩だと思っていたけれど、本当に光っていてただただ見つめることしかできなかった気がする。

表情でファンサしていたのを目の前で見てしまって、アイドルすぎて呆気に取られた。

見ようと思って見たと言うより目が奪われました、選ばれた人の輝きだった。

今でも思い出すだけで泣きそうになる、それくらいのキラキラ。

 

全員を間近に見た時、別世界の人達だなと確信した。

あまりにもファンのことを想ってくれるせいでなんだか同じ世界を生きているように錯覚してしまっていたけど、間違いなく芸能人で、高嶺のアイドルでした。

別にそれは悪いことじゃない、ただの事実なのだけど、全員が前を通り切るまでずっとオーラに圧倒されてしまっていたのだと思う。

直接見た上でガチ恋しているファンってすごいなと本気で思った。

あのオーラや迫力をも越えて本当に好きってすごい。

私も(自担でないメンバーに)リアコじゃない...?なんて思ったことは何回もあるけれど、あの瞬間だけで全部吹っ飛んだ。世界が違う。同じ人間とすら思えない。

お近づきになれないどころか、なりたくないとすら思った。

上手く言えないけれど、本当に圧倒されました。

 

 

MC

恒例のMCじゃんけんは西畑大西道枝高橋チームと藤原大橋長尾チームに。

前半は大西畑×みちきょへ、後半は夫婦と息子というTheな分かれ方をしてくれたのがアツい..!

MCを回せる大西畑と丈くんがバラけたのがかなり良かったと思う。

誰かのソロステージになったり回さないメンバーのみであたふたするのを見たかった気もするけれど、初参戦だったので王道ななにわ男子の関係性を見られて嬉しかったです。

 

なにわ男子のトーク力が尋常じゃないというのは散々、散々言われてきた話だと思うし、私も「関西なんだからそりゃそうでしょ」くらいに思っていたのだけど、本当に話が上手すぎた。

特に丈くん。丈くんのトーク力なんてそれこそ散々言われていたのに。

実際に聞いて初めて理解するこの愚かさ。

りゅちぇの独特で、一気に爆笑をかっさらうワードセンスも直に浴びることができて興奮した...あの喋り方や語彙力は彼の大きな魅力だと思う。良い意味で普通の男の子らしくないノリや突っかかり方、面白すぎる。

 

尺も話し方も面白く感じるような間のとり方も、起承転結や話のわかりやすさ簡潔さも全て編集後のバラエティのようだった。

リアルタイムで必死感も出さずにあんなトークが出来るのは本当にすごい。あんなに不安のないMC初めて見ました。

 

そしてみんな面白いエピソードが多すぎた。ドラマか何かの中で生きてる?

トイザらスを子供の時からトイジャらスだと思ってた大橋と、ボーダー着て電車乗ってたら全員ボーダーコーデのダブルデーカップルに隣座られて超気まずかった丈くんがMVPです。めちゃめちゃ笑った。

 

 

”ジャニーズエンターテインメント”の演出

曲とは別にまとめて語りたいのだけど、何が素晴らしかったって演出…

これがジャニーズエンタテインメントか!!!!超楽しい!!!!

いちいち手が込んでいる、という言葉がふさわしいと思う。素敵ないちいち。

OP以外にも途中にVTRが3本もあって、小道具やJrも使いながらさながら舞台のような一幕もあり…

音響、照明、映像、演技で最高にボルテージを上げてからパフォーマンスをかましてくれるのがすごく良かった。

7人とシェアハウス

サチアレ前のシェアハウス風VTRはTheジャニーズ。全部女の子目線。

謙杜とりゅちぇに起こしてもらったら謙杜がバランス崩して押し倒された形になるアクシデントに、西畑の低音「...かわい」with頭ポンポンからの丈くんから二度寝のお誘い、大橋は「「「サラストで」」」朝ごはん作ってくれてたし恭平のクールテンションなお風呂上がりは少女漫画すぎた、あとみっちーに顔を拭いてもらいました。え?

胸キュン系に耐性のない私は終始くすぐったいような恥ずかしい顔で見ていたけど、あの巨大スクリーンとライブ音響で良質な供給を受けてしまった限り、私は存在しない記憶を脳内再生しまくって生きる。来世に期待。

恋泥棒メドレー

1番良かったのが恋泥棒メドレー...!

暗転から警察の格好をしたJrが出てきて、恋泥棒を捜す小芝居に本当にワクワクした。私も入りたい。

WANTEDポスター風に一人ひとり紹介される時のキャッチコピーが凝っていて面白いし、胸キュン台詞まである太っ腹っぷり。

自担の台詞を差し置いて丈くんの「(予定)空けとけバーカ」がヤバい。空けます。

「演出良すぎ...」って浸る間もなく椅子使ってポップアップで登場。

チョコがけ風のセットアップスーツ×椅子の色気半端ない。彼らの纏う空気に重厚感さえあったと思う。

西畑担が必ず触れる「甘い声に溶けそう」の西畑、ヤバいヤバい言われていてそんなに...?と思っていたけれどヤバい。ヤバすぎて目で写真を撮った。

片足上げた椅子の座り方、腕の位置、顔の角度、表情、全部が良くて、思わず絵画じゃん‼と心の中で叫んだ。早急に部屋に飾りたい。縦長の額縁に入れて発売して欲しい。

心奪う系のラブソングを集めて「恋泥棒」ってモチーフにして、あそこまで世界観を作りあげたのは本当にすごいと思う。

ラスト曲の後はセンステの穴に飛び込んでJrが「逃げられた」的な小芝居(再)。

最後はWANTEDポスターの中から目線だけ投げて去っていく7人...風に飛ばされるポスター...全てが完璧でした。

TheAnswer

これも曲前のフリが壮大で素晴らしい。

ずっと明るくて元気、または王子様テイストの曲ばかりだったのでここでTheAnswerのような空気感に持っていくのは難しいと思ったのだけど、音響や照明、映像の力は大きいなと実感しました。一気に雰囲気が変わる...!

メンバーが狐の仮面をつけるVTRの後、狐仮面が実際に出てきて数秒ソロダンス。を7人分。

金田一のOPとリンクさせた狐要素やソロダンスをスポットライトのみで見せる演出が、ぐっと怪しげな空気に変える。

自分たちだけでやろうとせずに、上手く人を使って世界観を作るのが良い。

全員分終わったら爆発音と共に赤衣装でポップアップ、迫力天才。

 

デビューしてかけられるお金が増えたというのもあると思うけれど、一つひとつの演出や映像に込められた想いが、こんなにも伝わるものかというくらい伝わった演出だった。

全部に全力で向き合って、時間をかけて考えて、訂正だって何度もしただろうなと感じ取れるほどの気合いが滲み出るステージ。

また浴びたい、ジャニーズエンターテインメント!そう思わせるパワーがあった。

全力はちゃんと伝わるんだということを示してくれた、全てひっくるめて彼らの全部が詰まった最高のパフォーマンスだったと思います。

 

 

尊い尊い7人

2時間、7人が眩しすぎて、ずっと泣いていた。

楽しくて賑やかで可愛い曲ばかりのはずなのに、あまりにも尊くて。

なにわ男子って光の塊なんだ。こんなに輝くアイドル、見たことない。

センステに7人が横並びになった時、ふと前のモニターを見たら映っていたのは後ろ姿だった。

小さい背中が7つ並んで、体を目一杯使いながら気持ちよさそうに歌っている。

真っ白で何も見えないんじゃないかと思ってしまうほど沢山のスポットライトに照らされ、それをはね返すように輝く7人。すごく綺麗な画だった。

あまりにもアイドルであまりにもキラキラで、どうしようもなかった。降参だ。

二次元や映像もこえて無敵なリアルがそこにいて、眩しくて眩しくて感情がどうにかなりそうだった。

あたたかい愛と誠意に溢れる、必ず照らしてくれる人たち。

なにふぁむ、って呼ばれることがこんなに嬉しいんだって、私もようやくなにふぁむって呼んでもらえた気がして、「なにわ+Family」のなにふぁむって名前は本当に良いなぁって幸せな気持ちになりました。

 

次の日、現実へ戻りたくなくて学校を休みたかったけど、謙杜の最後の挨拶を思い出して踏ん張ろうと思えた。

「忘れないでいつでも君のそばにいるからって歌詞があるんですけど、本当に僕達はいつでも皆さんのそばにいるので」。

文字にしたらありきたりなアイドルの言葉かもしれないけど、あの場あの瞬間、実際に声を聴いたことってすごく大きかった。

そうか、じゃあ頑張ろうかなって思わせてくれる力。

7人が汗かいて一生懸命歌って踊って届けようとしてくれた2時間。

これ以上ない幸せをもらっておいて、これから甘えていられないと思った。

やらなくてどうするという強さを貰った。

アイドルってすごい、人の気持ちも行動も明日さえも動かせる力があるって、みんな気付いてるかな。

彼らがいたから繋げた日々がたくさんあったと気付けた。生かされていた。

”なにわちゃんも頑張ってる”そう思うだけでやらなきゃと思える。すごい。ありがとう。

全員の声が、表情が、一挙手一投足が全部全部愛おしい。

大好きだなんてわかりきったことを、飽きずに何回でも言いたいと思った。

 

 

唯一の自担

遠くてもずっと肉眼で追っていたけれど、一曲くらい彼をしっかり見たくて「Emerald」で双眼鏡を覗いた。

震える手で、目も精一杯開けて、レンズを彼に定めて。歌っていなくても彼ばかり見ていた。

曲への体の踊らせ方、表情、動きが全部、本当にずっと見てきたアイドル西畑で痺れてしまう。

「心と心引き寄せて」で、ひとつひとつ丁寧に届けようとする彼が好きだった。

私達に伸ばした手をきゅっと閉じて、自分の胸に近づけて「心と心引き寄せて」くれたその姿はまさに表現者で、彼は本当にそう思ってくれているんだなと思えたのが嬉しかった。

疑いを抱かせない真っ直ぐな思いをくれたことに、胸が熱くなった。

 

本当に手しか振ってなかった。

本当にりゅちぇを追いかけてた。

本当に唐突に変態になってた。

本当にあの顔してた。

本当にあの声してた。

本当にあの踊り方してた。

編集なんかでどうにかなるものでもないのに、その緻密な表情の遷移やポップなおふざけモードまで、なんだか「編集や二次元みたいだなぁ」という認識が壊された日。

本当にあんなに美しく、作られたアニメみたいに表情を変えるんだ。

本当にそんな完璧に、綺麗に、衣装を翻すんだ。

彼は存在するんだと、彼の理解できないほど素晴らしい、人間業じゃない表現は本物なんだと突きつけられてどうすればいいか分からなかった。

 

彼にだけスポットライトが当たる時はこの世の中心みたいに眩しくて泣いたし、みんなが踊る中真ん中でソロパートを歌い、翻した衣装が彼をアクセサリーみたいに飾る瞬間があまりにも文句なしにセンターで泣いた。

君曜日でいちいちカラオケして、いちいち剣道して、いちいちテストを受け取ったと思ったら大きく2回破いて思いっきり投げて、メンバーが歌う後ろで足の上がりきらない側転をした彼がとてつもなく可愛くて愛おしくて、そんな変なタイミングでも泣いた。

どんな瞬間も愛おしさがこみ上げて、「私本当にこの人が好きなんだな」と実感する度に何かが自分の中を満たして涙が出る。

 

参戦服を考えるのが楽しかった。

あなたをちゃんと見たくてコンタクトデビューした。

いつもよりメイクに時間がかかった。

足取りがなんだか軽い気がした。

全部、西畑がくれた世界のキラキラ。

ずっとずっと余韻に浸っている自分に気付いて初めて、あの日が本当に楽しみだったんだと思った。

 

Blu-rayでいい、なんてもう思えない。

アイドルの姿を作り上げる西畑大吾を含め、私はずっと「アイドル西畑」のファンだった。

アイドル西畑は西畑大吾が作り上げている、言葉の通りの偶像で、変な言い方をしてしまえばこの世に存在していないと思う。

偶像で虚構だから、アイドル西畑を推すというのはかなり安心感があった。

それは「私は彼に狂うことはない」という安心感。

良い意味であれは嘘って分かってるっていう安心感。

芸能人なのに、アイドルなのに、異性として見てしまうガチ恋の方が色々しんどいと思うから。

だから”「ガチ恋の人が狂わされる彼のプライベート」に興味のない私”に、かなり安心していたのだと思う。

でもあの日直接彼を見てしまってから、恋愛感情じゃなくても彼の更に人間に近いところに惹かれてしまった自分にちょっと焦っている。

きっと画面越しでは伝わりきらない彼の男性感みたいなものを感じてしまったんだろうな。

そして不覚にも、それを少しかっこいいと思ってしまった。

でもやっぱり、プライベートの西畑大吾には興味がないし、私生活や私服を詮索する気もさらさらない。ガチ恋でもない。それは絶対にこれからも変わらない。

でも。この気持ちが何なのかは掴みきれていないけれど、あぁ、なんかやばいかもって思う。

ファンサをしない彼と求めない私、ここにライブというこだわりはいらないと思っていたのに、一度味わってしまったおかげでそんなことは言えなくなってしまった。

また会いたいって、あの日からずっと思ってる。

会う会わないなんてどうでもよかったのに、ていうかあっちは私のこととか知らないのに。なんか、調子狂うなぁ。悔しい。

 

絶対ないと思いながらも誰かに現場落ちしてしまったら、なんて一瞬考えたけれど、間違いなくアイドル西畑に現場落ちしました。

惚れ直した、ならぬ沼り直してしまった。

何がとは上手く言えないけれど、確実に想いが一段階深くなったのを感じている。

やっぱり好きだなぁ、みたいなものを越えて、こんなにも好きになってしまったという心地良い後悔。

戻る気も、戻れる気も元々ないけれど、いよいよ本当に戻れないと思った。

好きかどうかなんてもう分からない、西畑じゃなきゃだめだ。

これ以上ないと思っていたのに、彼にもっと深いかけがえのなさを見つけてしまった。

 

 

 

 

初めてのジャニーズ、初めてのなにわ男子。

今まで経験したことのないくらいの大きな余韻は、「好きになってしまった」に尽きる。

彼の魅力にあてられて、そんな毎日がずっと続けばいいな。

欲を言えば、会いたい。また会いたい。

彼を追いかけてきて初めて、願望が生まれたかもしれない。

本物の彼は何倍もの魅力がありました。

何年後でもいい、またお会いできますように。